【遊戯王】新規カード《シンクロ・チェイス》!シンクロ召喚を新たな速度の地平へ!【カード考察】
デュエリストパック-レジェンドデュエリスト編6-の新規カード《シンクロ・チェイス》《ズバババンチョー-GC(ガガガコート)》《EMポップアップ》の3枚が公開されました。
それぞれ、不動遊星、九十九遊馬、榊遊矢の使用カードに関連しており、各種デッキの大幅な強化になっています。
そんな中、今回は個人的に気にいった《シンクロ・チェイス》を考察していきます!
1.基本情報
《シンクロ・チェイス》
【永続魔法】
このカード名の①の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:自分が「ウォリアー」、「シンクロン」、「スターダスト」SモンスターのS召喚に成功した場合、そのS召喚の素材とした自分の墓地のモンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを守備表示で特殊召喚する。
②:このカードが魔法&罠ゾーンに存在する限り、元々のカード名に「ウォリアー」、「シンクロン」、「スターダスト」の内、いずれかを含む自分のSモンスターの効果の発動に対して相手は魔法・罠・モンスターの効果を発動できない。
2.雑感
テキストを見た瞬間思わず笑っちゃいました。①②共に強すぎる。
①効果について
①効果は特定の条件でシンクロ素材を墓地から呼び戻す効果。
2008~2010年頃、シンクロ召喚黎明期に遊戯王をしていた方はご存じかもしれない《ファラオの化身》連続シンクロを彷彿とさせる効果です。
星3 地属性【アンデット族/効果】
ATK 400 / DEF 600
①:このカードがS素材として墓地へ送られた場合、自分の墓地のレベル4以下のアンデット族モンスター1体を対象として発動できる。そのアンデット族モンスターを特殊召喚する。
《ゾンビキャリア》《深海のディーヴァ》などの複数回使えるチューナーを駆使して、《ファラオの化身》を自己蘇生し続けて連続シンクロを行う。
指定されている条件は「ウォリアー」「シンクロン」「スターダスト」Sモンスターの素材にするのみ、とお手軽。
特に「シンクロン」は《アクセル・シンクロン》の効果も合わせると、非常に広い範囲で合計レベルを調整してシンクロ召喚を行うことが出来ます。
カード名で指定されたターン1効果ですが、「シンクロン」Sモンスターは相手ターンに行うシンクロ召喚(いわゆる「アクセルシンクロ」ですね)が可能であり、気にするほどの縛りでは無さそう。
ただし、特殊召喚が守備表示を指定している為、相手ターンに特殊召喚する場合は戦闘破壊されないように一工夫必要そうですね。
②効果について
「ウォリアー」「シンクロン」「スターダスト」Sモンスターの効果に対する相手カードのチェーン発動を封じる効果。いや強い。
前述した「シンクロン」Sモンスターのアクセルシンクロ効果に対しても相手が効果を発動できなくなるため、効果にチェーンしてS素材モンスターが除去される心配がなくなります。
《スターダスト・ウォリアー》《スターダスト・ドラゴン》の②効果による自己蘇生も「発動する」効果であるため、チェーンして妨害されることは無くなります。(フリーチェーンの《D.D.クロウ》などに弱いのは変わらずですが…)
《ターボ・ウォリアー》の相手モンスター攻撃力半減効果、《ドリル・ウォリアー》の自身除外効果へのチェーンを封じるのも、使い勝手が良くなりそうですね。
《真閃珖竜 スターダスト・クロニクル》《閃珖竜 スターダスト》の①効果は誘発即時効果(フリーチェーン)のため、相手効果の発動にチェーンすることで、その時点でチェーンブロックを強制的に断ち切ることもできます。
星10 光属性【ドラゴン族/シンクロ/効果】
ATK 3000 / DEF 2500
Sモンスターのチューナー+チューナー以外のSモンスター1体以上
このカードはS召喚でしか特殊召喚できない。
①:1ターンに1度、自分の墓地のSモンスター1体を除外して発動できる。このカードはターン終了時まで、他のカードの効果を受けない。この効果は相手ターンでも発動できる。
②:このカードが相手によって破壊された場合、除外されている自分のドラゴン族Sモンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを特殊召喚する。
パッと見は雑に強い効果ですが、中々テクニカルな活用が楽しそうな印象を受けます。
3.例えばこんな使い方
注目したいのは、蘇生するS素材モンスターには縛りがない点。
これを利用すれば、(名称指定でない)ターンに1回しか発動できない効果の発動制約をリセットすることが出来ます。
他のカードゲームになりますが、《魔龍バベルギヌス》や《フォース・アゲイン》のような運用ですね。
使ってみたいのは《輝竜星-ショウフク》。
星8 光属性【幻竜族/シンクロ/効果】
ATK 2300 / DEF 2800
チューナー+チューナー以外の幻竜族モンスター1体以上
①:このカードがS召喚に成功した時、このカードのS素材とした幻竜族モンスターの元々の属性の種類の数まで、フィールドのカードを対象として発動できる。そのカードを持ち主のデッキに戻す。
②:1ターンに1度、自分フィールドのカード1枚と自分の墓地のレベル4以下のモンスター1体を対象として発動できる。そのフィールドのカードを破壊し、その墓地のモンスターを特殊召喚する。
《ショウフク》②効果で墓地の《フォーミュラ・シンクロン》を蘇生し、《フォーミュラ》と《ショウフク》で《スターダスト・ウォリアー》や《真閃珖竜 スターダスト・クロニクル》 をS召喚。
《シンクロ・チェイス》効果で《ショウフク》を蘇生することで、名称ターン1のない《ショウフク》②効果を再度使用し墓地のレベル4以下モンスターを蘇生できます。
この時に相手ターンのS召喚が可能なモンスターを蘇生すれば、(リンクマーカーありきですが)相手ターンにも《チェイス》効果を使うことが出来ます。
《ショウフク》は守備力もそこそこ高いので、前項で指摘したような守備表示で特殊召喚する点があまり気にならないのも◎。
4.永続魔法ゆえの弱み
ここまで強さのみを語ってきた《シンクロ・チェイス》ですが(いや実際クソ強いんだけど)、永続魔法ゆえの明確な弱みが2つあります。
1) ①効果にチェーンして破壊されると不発になる。
2) サーチがしづらい
1) ①効果にチェーンして破壊されると不発になる。
これは使い方次第である程度対策できる弱み。
S召喚成功時に効果を発動できるSモンスター、もしくは誘発即時効果を持つモンスターをS召喚すれば
チェーン1:《シンクロ・チェイス》①効果
チェーン2:「ウォリアー」「シンクロン」「スターダスト」Sモンスターの効果
とチェーンを組むことで、自動的に《シンクロ・チェイス》の②効果で相手は効果を発動できなくなり、不発を回避できます。
もしくは、フィールドに既に《閃珖竜 スターダスト》が居る場合は、《シンクロ・チェイス》①効果にチェーンして《閃珖竜 スターダスト》の効果を使えば同じような状況に持ち込むことが出来ますね。
(《閃珖竜 スターダスト》はそもそも自身効果で破壊から守ることも出来ますが)
2) サーチがしづらい
こちらが難点。
永続魔法のサーチには一工夫必要なんですよね……
《番犬-ウォッチドッグ》《番猫-ウォッチキャット》は1ターンのラグが生まれてしまうし、《ローグ・オブ・エンディミオン》はデッキを魔法使い族に寄せる必要がある、《The despair URANUS》は相手の選択次第で不確実……などなど、何かしらみな1クセ抱えています。
個人的なイチオシは《Z-ONE》。
【通常魔法】
セットされたこのカードが破壊され墓地へ送られた時に発動する。自分の墓地から永続魔法またはフィールド魔法カード1枚を選択して手札に加える。
先の《ショウフク》コンボを前提としてしまいますが、《ショウフク》②効果でセット状態の《Z-ONE》を破壊して《フォーミュラ・シンクロン》を蘇生することで、《ショウフク》《フォーミュラ》《シンクロ・チェイス》の3枚を揃えることが出来ます。
今書きながら考えました。
とはいえ、この手段も事前に《シンクロ・チェイス》を墓地へ送る、《Z-ONE》を引く…などの手間がかかります。
《シンクロ・チェイス》は早く準備できていればいるほどゲームを自分有利に傾けるカードなので、どうにか良い手段を見つけたいですね……
5.終わりに
以上、《シンクロ・チェイス》の紹介でした。
5D’sの頃に遊戯王を始めたこともあり、EXデッキを使う召喚法ではS召喚が一番馴染み深いため、今回の強化はとても嬉しいです。
色々なシンクロモンスターを使い分けるデッキを組みたいところですが、あまりEXデッキを白く染めてしまうとリンクマーカーが足りなくなるので難しいところですね……EXデッキ枚数増やして……
同時期に公開された《ズバババンチョー-GC》《EMポップアップ》《ゴーストリックの妖精》についてはまた別記事にまとめますので、宜しくお願いします。
それでは。
↓ブラマジ、E・HERO強化カードの過去記事はこちらから↓
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