【遊戯王】新規カード《機巧蹄-天迦久御雷》収録!《機巧蛇-叢雲遠呂智》《機巧嘴-八咫御先》に続く第3の「機巧」カード!【カード考察】
新規カード《機巧蹄-天迦久御雷》の情報が雑誌フラゲ?から発見されました!
《機巧蛇-叢雲遠呂智》《機巧嘴-八咫御先》に続く、第3の「機巧」カードですね。
「機巧」がシリーズとして続くのは、《ムラクモノオロチ》登場時には考えませんでした。
そのうち、カテゴリとして「機巧」をサポートするようなカードが登場するかもしれませんね!
1.《機巧蹄-天迦久御雷》のステータス・効果
星9 炎属性【機械族/効果】
ATK 2750 / DEF 2750
このカード名の①②③の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:EXモンスターゾーンにモンスターが存在する場合に発動できる。
このカードを手札から特殊召喚する。
②:EXモンスターゾーンの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。
その表側表示モンスターを装備カード扱いとしてこのカードに装備する(1体のみ装備可能)。
③:このカードが戦闘で相手モンスターを破壊した時に発動できる。
このカードに装備された自分のモンスターカード1枚を選んで特殊召喚する。
①効果によって、レベル9でありながらEXモンスターゾーンにモンスターが居るだけで特殊召喚できます。
EXモンスターゾーンにさえいれば、自分・相手モンスターどちらでもよいため、後攻1ターン目のメインフェイズでいきなり特殊召喚することもできます。
また、《転生炎獣アルミラージ》の存在から、手札に攻撃力1000以下のモンスターを握っているだけでも特殊召喚できますね。
②はEXモンスターゾーンの表側表示モンスター1体を自身の装備カードにする効果。
こちらも①効果同様に、自分・相手モンスターのどちらでも効果対象にできます。
自分のモンスターを装備してEXモンスターゾーンを開けてさらなる展開につなげる、相手のモンスターを装備して効果を阻害する、などどちらでも使うことが出来ますね。
前者であれば、《天威の龍鬼神》のような強力なモンスターがEXモンスターゾーンにうっかり残り過ぎてしまった場合に自分から退かすことができます。
後者であれば、《水晶機巧-ハリファイバー》を対象に効果発動すれば相手の想定したタイミングを乱すことができます。
この効果で装備した自分のモンスターは③効果で特殊召喚できるため、以前の《シンクロ・チェイス》記事で紹介したような、名称ターン1制限のない効果をターン中に複数回発動する…という使い方も可能です。
2.《機巧蛇-叢雲遠呂智》《機巧嘴-八咫御先》との関係性は?
「機巧」シリーズの3体はいずれも、3つの共通点を持っています。
①自身効果での特殊召喚
②「50」で終わるステータス
③日本神話に関係した名前
《機巧蹄-天迦久御雷》と、《ムラクモノオロチ》《ヤタノミサキ》それぞれをまとめてみましょう。
①自身効果での特殊召喚
《アメノカグノミカヅチ》 EXモンスターゾーンにモンスターが存在する
《ムラクモノオロチ》 自分のデッキを上から8枚裏側表示で除外する
《ヤタノミサキ》 通常召喚したモンスター1体をリリース
比較してみると、《アメノカグノミカヅチ》の特殊召喚がシリーズ内で1番容易に見えます。
上で書いたような《アルミラージ》を介する場合だと、《ヤタノミサキ》相当の特殊召喚条件になります。
…というか《ムラクモノオロチ》が飛びぬけて重い条件のように感じますね。
その分強力な破壊効果を持っているのですが……
②「50」で終わるステータス
《アメノカグノミカヅチ》 レベル9 攻守2750
《ムラクモノオロチ》 レベル8 攻守2450
《ヤタノミサキ》 レベル5 攻守2050
《アメノカグノミカヅチ》はレベル9、攻守共に2750と、「機巧」シリーズの中では最高のステータスです。
③効果は相手モンスターを戦闘破壊することで発動する効果なので、他に比べて高いステータスを設定されているようですね。
③日本神話に関係した名前
《ムラクモノオロチ》は須佐之男命によって討伐された八岐大蛇と、その尾から見つかったとされる叢雲之剣から、
《ヤタノミサキ》は遊戯王でも有名な八咫烏と「御先」と呼ばれる神霊の総称の組み合わせから来ていると想像できます。
いずれも日本神話に登場する神霊や怪物、登場する武器が名前の元ネタになっていることを踏まえると、《アメノカグノミカヅチ》も同様の法則が当てはまりそうです。
「アメノ」という部分は、おそらく天之尾羽張(アメノオハバリ)でしょう。
天之尾羽張はイザナギの剣であり、神話においては火之迦具土神(ヒノカグツチ)を討伐した際に振るったものです。そのため、名前の「カグノ」はこのヒノカグツチを指しているのでしょう。
討伐されたカグツチの血と死体からは数々の神が生まれるのですが、その中には武御雷(タケミカヅチ)がいます。最後の「ミカヅチ」要素ですね。
(※10月13日追記)
古事記にのみ登場する神として、「天迦久神(アメノカクノカミ)」が居るようです。
天迦久神は武御雷との交渉に赴いた神であり、鹿の姿を取っているという点から、
の方が鹿を模したカードイラスト、「蹄」を冠する名称と合わせてもしっくり来ますね。
いずれの「機巧」モンスターも、関係する日本神話のストーリー仕立てになっていて面白いですね。
次のパックにも「機巧」が収録されるなら、どういったモンスターが収録されるのか楽しみです。
3.「きこうてい」新規モンスター
②のEXモンスターゾーンのモンスターを装備する効果、③のその装備したモンスターを特殊召喚する効果、何かを思い出しますね……
そう、《機皇帝グランエル∞》ですね。
星1 地属性【機械族/特殊召喚/効果】
ATK 0 / DEF 0
このカードは通常召喚できない。
自分フィールド上に表側表示で存在するモンスターが効果によって破壊され墓地へ送られた時のみ手札から特殊召喚できる。
このカードの攻撃力・守備力は自分のライフポイントの半分の数値分アップする。
1ターンに1度、相手のシンクロモンスター1体を装備カード扱いとしてこのカードに装備できる。
このカードの攻撃力は、この効果で装備したモンスターの攻撃力分アップする。
また、自分のメインフェイズ時に、このカードの効果で装備したモンスター1体を自分フィールド上に表側守備表示で特殊召喚できる。
①装備対象がシンクロモンスターのみ(登場が2010年のため)
②攻撃力アップ効果付き(元々のステータスが0のため)
③戦闘破壊のトリガーなしに特殊召喚可能
などなど、細かい差異はありますが「きこうてい」という名前とモンスターの装備効果からどうしても連想されてしまいますね。
4.相性のいいカード
1.の項で紹介したような、名称ターン1でない効果のリセット以外で相性のいいカードとして、現時点では《エルシャドール・ミドラーシュ》に目を付けています。
《エルシャドール・ミドラーシュ》
星5 闇属性【魔法使い族/融合/効果】
ATK 2200 / DEF 800
「シャドール」モンスター+闇属性モンスター
このカードは融合召喚でのみEXデッキから特殊召喚できる。
①:このカードは相手の効果では破壊されない。
②:このカードがモンスターゾーンに存在する限り、その間はお互いに1ターンに1度しかモンスターを特殊召喚できない。
③:このカードが墓地へ送られた場合、自分の墓地の「シャドール」魔法・罠カード1枚を対象として発動できる。そのカードを手札に加える。
①《簡易融合》で特殊召喚が容易なモンスターである
②《ミドラーシュ》の②効果は、《ミドラーシュ》自身の特殊召喚以降にかかる効果
⇒《ミドラーシュ》特殊召喚直後の《アメノカグノミカヅチ》の特殊召喚はOK
③《アメノカグノミカヅチ》の②効果で装備して自分のターンは特殊召喚し放題、③効果で再度特殊召喚して相手ターンは特殊召喚回数をロック!
こんな使い方、いかがでしょう。
個人的に気に入っている点は《簡易融合》で特殊召喚する際についてくる、エンドフェイズに破壊されてしまうデメリットも、《アメノカグノミカヅチ》で一度装備化することでリセット可能な点。
また、「シャドール」を使わないデッキでも、メインデッキの《簡易融合》3枚とEXデッキの《ミドラーシュ》だけで運用可能なので、色々なデッキに差しておくことが出来そうです。
5.終わりに
「きこうてい」新規カード、《機巧蹄-天迦久御雷》の紹介でした。
いよいよ発売日が明日の「IGNITION ASSALT」、直前でかなり面白そうなカードが登場しましたね!
これまでに公開された「戦華」「メガリス」などの新規カテゴリや「閃刀姫」「魔妖」「ゴーストリック」の既存カテゴリ強化も合わせて、今回はかなり内容の充実したパックになっているように感じます。
それでは!