【遊戯王】《憑依覚醒》は不要!?《風霊媒師ウィン》の能力が公開!相性のいいカードは!?
Vジャンプ1月特大号(11月21日発売!)に付属する《風霊媒師ウィン》の情報が遊戯王.jpにて公開されました!
ファンから根強い人気を誇る「霊使い」。
SAVAGE STRIKEで登場した《灼熱の火霊使いヒータ》を皮切りに《蒼翠の風霊使いウィン》《崔嵬の地霊使いアウス》などのリンクモンスターシリーズ化や、《憑依覚醒》などのサポートカード、果てはスリーブ特典としてシークレット仕様が制作されるなど、今でも次々に新しい要素が出ているテーマになります。
リンクモンスターシリーズは、本来の「霊使い」が持つコントロール奪取効果との相性が良かったですが、今回の新規カード《風霊媒師ウィン》はどうなるのでしょうか…?
早速、見ていきましょう!
1.《風霊媒師ウィン》のステータスを公開!!
星5 風属性【魔法使い族/効果】
ATK 1850 / DEF 1500
このカード名はルール上「霊使い」カードとしても扱う。このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:手札からこのカードと風属性モンスター1体を捨てて発動できる。デッキから「風霊媒師ウィン」以外の守備力1500以下の風属性モンスター1体を手札に加える。この効果の発動後、ターン終了時まで自分は風属性以外のモンスターの効果を発動できない。
②:このカードが手札に存在する場合、自分の風属性モンスターが戦闘で破壊された時に発動できる。このカードを特殊召喚する。
2.「霊使い」関連カードとの相性は?
まず最初に目に入るのは”ルール上「霊使い」カードとして扱う”という効果外テキスト。
ルール上「霊使い」として扱うメリット、何かあったかな……?
と思い、遊戯王公式データベースを調べてみると……ありました!
テキストで「霊使い」を指定しているカード!
《憑依解放》
【永続罠】
「憑依解放」の③の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:自分の「霊使い」モンスターは戦闘では破壊されない。
②:自分の「憑依装着」モンスターの攻撃力は、相手モンスターに攻撃するダメージ計算時のみ800アップする。
③:このカードが魔法&罠ゾーンに存在し、自分フィールドのモンスターが戦闘・効果で破壊された場合にこの効果を発動できる。そのモンスター1体の元々の属性と異なる属性を持つ守備力1500の魔法使い族モンスター1体を、デッキから表側攻撃表示または裏側守備表示で特殊召喚する。
①効果によって、ルール上「霊使い」として扱う《風霊媒師ウィン》に戦闘破壊への耐性を付与します。
《風霊媒師ウィン》は自身の②効果によって、自分フィールドの風属性モンスターが戦闘で破壊された場合に手札から特殊召喚可能です。
相手バトルフェイズ中、自分の風属性モンスターが戦闘破壊された場合に手札から《風霊媒師ウィン》を守備表示で特殊召喚すればそのバトルフェイズをしのぐことが出来るかもしれませんね。
③効果でデッキから特殊召喚できる守備力1500の魔法使い族モンスターには《風霊媒師ウィン》も該当しています。
しかし、
・①効果の性質上、デッキ内の属性がバラバラになりにくい
・《風霊媒師ウィン》自体に、フィールドで発動する効果がない
以上の事から、《憑依解放》は《風霊媒師ウィン》のサポートとしてはイマイチかな?という印象です。
《憑依覚醒》
【永続魔法】
このカード名の③の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:自分フィールドのモンスターの攻撃力は、自分フィールドのモンスターの属性の種類×300アップする。
②:自分フィールドの「霊使い」モンスター及び「憑依装着」モンスターは効果では破壊されない。
③:自分フィールドに元々の攻撃力が1850の魔法使い族モンスターが召喚・特殊召喚された場合に発動する。自分はデッキから1枚ドローする。
最近何かと話題の《憑依覚醒》。
②効果によって《風霊媒師ウィン》に効果破壊への耐性を付与します。
《憑依解放》と合わせておくと戦闘・効果両方への耐性を得ることになりますね。
ただし、《憑依解放》と違って《憑依覚醒》単体でフィールドにある場合では、相手バトルフェイズを凌ぐ所謂「壁モンスター」としての運用ができないため、コンボ前提のカードといったところでしょうか…
③効果は特殊召喚が容易な《風霊媒師ウィン》とは好相性に見えますが、《風霊媒師ウィン》自身の特殊召喚条件が「風属性モンスターが戦闘で破壊された場合」と状況を選ぶため、能動的なドローソースとして期待するのは難しそうです。
①効果はフィールドの属性を参照するため、《憑依解放》同様、風属性を多く採用しデッキ内の属性がばらけにくい《風霊媒師ウィン》を活用するうえではあまり相性は良くなさそうです。
《憑依装着-ウィン》
星4 風属性【魔法使い族/効果】
ATK 1850 / DEF 1500
自分フィールド上の「風霊使いウィン」1体と風属性モンスター1体を墓地に送る事で、手札またはデッキから特殊召喚する事ができる。
この方法で特殊召喚に成功した場合、以下の効果を得る。このカードが守備表示モンスターを攻撃した時、その守備力を攻撃力が越えていれば、その数値だけ相手ライフに戦闘ダメージを与える。
「霊使い」指定じゃなく《風霊使いウィン》を名称指定でした!残念!
総括
各カードとの相性
《憑依覚醒》
・戦闘破壊耐性を付与する効果は《風霊媒師ウィン》と相性が良さそう。
・デッキから守備力1500の魔法使い族を特殊召喚する効果は…相性がイマイチ。
《憑依解放》
・《憑依覚醒》と一緒にあるなら強そう。単体で使う意味は薄そう。
・ドローソースとして使うには安定に乏しそう。
《憑依装着-ウィン》
・《風霊使いウィン》指定のため関係ありませんでした。
まとめ
「霊使い」として扱う効果外テキストが持つメリットは(現状)薄い。
3.調整版《嵐征竜-テンペスト》!?オススメサーチ先!!
《風霊媒師ウィン》の①効果は、風属性全体をサポートする汎用性の高い効果となっています。
①:手札からこのカードと風属性モンスター1体を捨てて発動できる。デッキから「風霊媒師ウィン」以外の守備力1500以下の風属性モンスター1体を手札に加える。この効果の発動後、ターン終了時まで自分は風属性以外のモンスターの効果を発動できない。
手札から同じ属性のモンスターを捨てて、指定された条件のモンスターを手札に加える効果は《嵐征竜-テンペスト》を彷彿とさせます。
あちらが種族しか指定しない緩い縛りだったのに対して、こちらは手札に加えられるステータスにも制限がかかっている上、発動後には風属性モンスター以外の効果が発動できなくなる制約も付与されてしまいます。
やはり一度は禁止となった《嵐征竜-テンペスト》のサーチ性能が強力過ぎたことを意識しているのでしょうか…
とはいえ非常に汎用的な属性サポートであることに変わりはありません!
守備力1500以下の風属性モンスターで、おすすめのカードを紹介していきます!
《烈風帝ライザー》
星8 風属性【鳥獣族/効果】
ATK 2800 / DEF 1000
このカードはアドバンス召喚したモンスター1体をリリースしてアドバンス召喚できる。
①:このカードがアドバンス召喚に成功した場合、フィールドのカード1枚と自分または相手の墓地のカード1枚を対象として発動する。そのカードを好きな順番で持ち主のデッキの一番上に戻す。このカードが風属性モンスターをリリースしてアドバンス召喚に成功した場合、その時の効果に以下の効果を加える。
●フィールドのカード1枚を対象として持ち主の手札に戻す事ができる。
最大でフィールドのカード3枚をバウンスする《烈風帝ライザー》。
戻す先は手札×1枚、デッキ×2枚と、すべて相手のカードを指定すれば2ターンのドローロックを掛けることも可能です。
《ダーク・アドバンス》によってこのカードを連打するデッキの場合でも、最初の1枚目へのアクセスが容易になった事は大きなメリットではないでしょうか。
《疾風鳥人ジョー》
テキストが「生け贄え召喚」の時点で怪しさが炸裂している《疾風鳥人ジョー》。
効果は条件付きの《ハリケーン》です。
《風霊媒師ウィン》によって手軽にサーチが出来るのであれば、自分フィールドの永続魔法・永続罠を手札に戻して再利用する、いわゆる【セルフバウンス】戦法に組み込んでみても面白いかもしれません。
相手フィールドの魔法・罠も手札に戻せるのは、《氷結界の虎王ドゥローレン》や《霞の谷の雷神鬼》などのメジャーなセルフバウンス要員には無い差別点…と言い張れるかも?
《裏風の精霊》
星4 風属性【天使族/効果】
ATK 1800 / DEF 1000
①:このカードが召喚に成功した場合に発動できる。デッキからリバースモンスター1体を手札に加える。
《サブテラーの継承》登場以降、すっかり見なくなってしまったリバースモンスターサポート《裏風の精霊》。
《サブテラーの継承》を使うほどリバースモンスターを多く採用するわけでは無いようなデッキであれば、《風霊媒師ウィン》でサーチ可能という差別化でこちらが採用されることもあるかも……!?
《怪鳥グライフ》
星4 風属性【鳥獣族/効果】
ATK 1500 / DEF 1500
このカード名の②の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:このカードを手札から捨てて発動できる。デッキから「シュトロームベルクの金の城」1枚を手札に加える。
②:このカードが召喚・特殊召喚に成功した場合、相手の魔法&罠ゾーンのカード1枚を対象として発動できる。そのカードを破壊する。
《風霊媒師ウィン》と手札の風属性モンスター1枚が、間接的に《シュトロームベルクの金の城》をサーチするカードになります。
枚数的には1枚のディスアドバンテージですが、《シュトロームベルクの金の城》自体が展開能力を持っていることや、《テラ・フォーミング》《メタバース》などの規制でフィールド魔法がサーチしづらくなっている現状では、選択肢の1つとして覚えておくとデッキの安定につながるかも。
《B・F-早撃ちのアルバレスト》
星4 風属性【昆虫族/効果】
ATK 1800 / DEF 800
このカード名の②の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:このカードが召喚に成功した時、自分の墓地のレベル3以下の昆虫族モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを守備表示で特殊召喚する。
②:このカードが相手によって破壊された場合に発動できる。手札・デッキから「B・F」モンスター1体を特殊召喚する。
《風霊媒師ウィン》の効果発動コストとして「B・F」モンスターを捨てておけば、そのまま召喚して効果を発動できる《B・F-早撃ちのアルバレスト》。
この時《B・F-毒針のニードル》を特殊召喚すれば、2体目の《B・F-早撃ちのアルバレスト》を手札に追加したうえで《B・F-突撃のヴォジェ》をシンクロ召喚、または《虫忍ハガクレミノ》をリンク召喚して盤面を構築していくことが可能です。
《エア・サーキュレーター》
星3 風属性【水族/効果】
ATK 0 / DEF 600
①:このカードが召喚に成功した時に発動できる。手札を2枚デッキに戻してシャッフルする。その後、自分はデッキから2枚ドローする。
②:このカードが破壊された場合に発動する。自分はデッキから1枚ドローする。
同等の手札交換能力を持つ《バオバブ―ン》の登場以降、見ることが少なくなった《エア・サーキュレーター》。
どうしようもない手札を引いてしまった場合の選択肢として、《風霊媒師ウィン》からのサーチ先に1枚さしておくと便利かもしれません。
4.まとめ
次回Vジャンプ付録カード《風霊媒師ウィン》の紹介、如何でしたか?
正直、サーチ先のモンスターはまだまだ紹介し足りないくらい面白いモンスターが盛りだくさんです!
紹介を書ききれなかった分のモンスターを名前だけ紹介したいと思います!
《エキセントリック・ボーイ》
《覚星師ライズベルト》
《The アトモスフィア》
《トランスフォーム・スフィア》
《ドル・ドラ》
《オルターガイスト・ピクシール》
《霞の谷の雷鳥》
《音響戦士ギータス》
《召喚師セームベル》
《WW-グラス・ベル》
《SR-ベイゴマックス》
《ホップ・イヤー飛行隊》
《霞の谷の風使い》
《ユニバード》
もしかしたらこの中のカードが次回デッキに登場するかも……!?
それでは、また次回の記事でお会いしましょう!!
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