【遊戯王】手札誘発シリーズ6体目《朔夜しぐれ》判明!活きる場面を考えてみよう!
毎年1月のレギュラーパック恒例となっていた、所謂「手札誘発娘シリーズ」。
ETERNITY CODEではこれまで登場していなかった風属性の新規が期待されていましたが、ついに公式Twitterから情報公開がありました!
なんか…キミ……どこかで会ったことない……?
1.《朔夜しぐれ》のテキストチェック!
星3 風属性【アンデット族/効果】
ATK 0 / DEF 1800
このカード名の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:相手がモンスターを表側表示で特殊召喚した場合、このカードを手札から捨て、その表側表示モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターの効果はターン終了時まで無効化され、このターン中に対象の表側表示モンスターがフィールドから離れた場合、そのコントローラーは対象のモンスターの元々の攻撃力分のダメージを受ける。
手札から捨てることでモンスター効果を無効にする《エフェクト・ヴェーラー》を彷彿とさせる効果に加え、同ターン中にそのモンスターが場を離れた場合、コントロールしているプレイヤーが元々の攻撃力数値のバーンダメージを与えます。
おそらくデザインとしては、連続リンク召喚の合間に挟み込んで展開を抑制しましょう…ということなんでしょうが、正直微妙な点が目立つカードなんですよね……
2.待望の風属性手札誘発は微妙!?
1:通常召喚したモンスターの効果を止められない
《ダーク・グレファー》《マスマティシャン》《スクラップ・リサイクラー》《ライティ・ドライバー》etc…
通常召喚から動くモンスターに対して完全に無力です。
その先の展開に打ち込めば…という気もしますが、その役割であれば、通常召喚したモンスターの時点で止められる《エフェクト・ヴェーラー》《無限泡影》でいいんじゃないか?という疑問を感じます。
2:特殊召喚したタイミングでしか効果を発動できない
相手がモンスターを特殊召喚した場合に、そのモンスターを対象に取って発動します。
特殊召喚時点で効果を発動するかわからない起動効果に対しては、相手が効果を使うかどうかの見極めを要するカードになってしまいます。
先行展開で出てくるカードであれば大体効果を使うために出てくるので、適当なタイミングで打ち込めば結果的に展開抑制には繋がるかもしれませんが、それであればやはり《エフェクト・ヴェーラー》《無限泡影》の方が確実なんですよね…
3:バーン数値が微々たるものでしかない
相手が特殊召喚したモンスターの元々の攻撃力分のダメージ!…といえば聞こえは良いですが、それが適用されるのはそのモンスターが場を離れた時。
効果無効の面と合わせると、展開の軸になるモンスターに打ちたいカードではありますが、大体攻撃力が低いモンスターですよね。
攻撃力が高いモンスターが展開の軸を担うようになってたらゲームにならないので当然と言えば当然ですが…
後攻でのワンショットを確実に取りたい場合の一押しにはなりますが、結局のところ相手依存になってしまうので、それを狙うなら8,000以上の過剰火力を準備する方が現実的です。
4:《風霊媒師ウィン》でサーチができない
手札誘発シリーズ共通のATK 0 / DEF 1800ステータスを考えれば当然なんですが、仮にここでサーチ範囲だったら、風属性が中心になるデッキにおいては他の手札誘発以上に採用する理由づけになったかも知れませんね。
3.1,000%ダメなところしかないというわけでは無く…
前項で散々書いた通り、ほとんどの場合においては《エフェクト・ヴェーラー》《無限泡影》で役割が事足りてしまう《朔夜しぐれ》。
とはいえ、全く何の役にも立たないカードというわけではありません。
仮に《エフェクト・ヴェーラー》《無限泡影》を、相手の行動を止める「攻め」の手札誘発と呼ぶなら、《朔夜しぐれ》は自分の行動を安全に通すための「守り」の手札誘発と言える使い方が出来ます!
1:《水晶機巧-ハリファイバー》メタ
リンク展開の中継地点としての《水晶機巧-ハリファイバー》ではなく、シンクロチューナーを特殊召喚する効果に対するメタになります。
永続魔法を基軸にしたデッキに対して、効果によって《TG-ワンダー・マジシャン》を特殊召喚され、魔法・罠破壊効果を撃たれそうになった時。
星5 光属性【魔法使い族/シンクロ/効果】
ATK 1900 / DEF 0
チューナー+チューナー以外の「TG」モンスター1体以上
①:このカードがS召喚に成功した場合、フィールドの魔法・罠カード1枚を対象として発動する。そのカードを破壊する。
②:相手メインフェイズに発動できる。このカードを含む自分フィールドのモンスターを素材としてS召喚する。
③:フィールドのこのカードが破壊された場合に発動する。自分はデッキから1枚ドローする。
相手メインフェイズでなければ発動できない《エフェクト・ヴェーラー》、手札から打つにはフィールドに置いてしまった永続魔法が邪魔になってしまう《無限泡影》と違い、《朔夜しぐれ》ならこの場面でも発動することができます。
2:《アーティファクト・デスサイズ》メタ
星5 光属性【天使族/効果】
ATK 2200 / DEF 900
①:このカードは魔法カード扱いとして手札から魔法&罠ゾーンにセットできる。
②:魔法&罠ゾーンにセットされたこのカードが相手ターンに破壊され墓地へ送られた場合に発動する。このカードを特殊召喚する。
③:相手ターンに、このカードが特殊召喚に成功した場合に発動する。このターン、相手はEXデッキからモンスターを特殊召喚できない。
《アーティファクトの神智》1枚から出るだけでEXデッキを絡めた動きを一気に封殺できる《アーティファクト-デスサイズ》。
自分のターン、展開途中に相手が《アーティファクト-デスサイズ》を特殊召喚して、リンク召喚の素材になるような低攻撃力のモンスターでターンを終わらせようとしてきた……そんなありがちな場面に《朔夜しぐれ》を打てば、《アーティファクト-デスサイズ》の効果を無視して展開可能です。
攻撃力が2200とそこそこの数値があるので、効果を無効にしたことによって出せたモンスターで破壊した場合のバーン数値がある程度期待できるのも、良いですね。
3:《I:P マスカレーナ》効果メタ
L2 闇属性【サイバース族/リンク/効果】
ATK 800
マーカー:右下・左下
リンクモンスター以外のモンスター2体
このカード名の①の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:相手メインフェイズに発動できる。このカードを含む自分フィールドのモンスターをリンク素材としてリンク召喚する。
②:このカードをリンク素材としたリンクモンスターは相手の効果では破壊されない。
相手の《I:Pマスカレーナ》が自分のターンにリンク召喚してきた《トロイメア・ユニコーン》なんかの除去効果を持つ妨害モンスターに《朔夜しぐれ》を打って止めることができます。
役割としては上記の《アーティファクト-デスサイズ》メタに近く、相手がリンク召喚したモンスター次第ではより高いバーン数値が期待できます。
しかし残念ながら《I:Pマスカレーナ》から出されるモンスターの中で無効にしたい筆頭の《双穹の騎士アストラム》は自身効果で対象を取ることができません……
4.まとめ(総評)
《朔夜しぐれ》の悪いところ、良いところをそれぞれ簡単に紹介しました。
個人的には、現状では使うにはちょっと厳しいカードかな…という感じです。
後半で紹介した自ターンの展開を守る運用、正直《禁じられた聖杯》でも出来ちゃうんですよね。
攻撃力がアップせず、そのターン中であればバーンが付いてくる分相手ターンの仕事が弱くなった《禁じられた聖杯》…例えるならそんなところでしょう。
《ジャンク・コンバーター》搭載デッキのように「チューナーの枚数が多いことに意味がある」デッキであれば《禁じられた聖杯》より優先する意味は大いにあるので、自分のデッキと要相談になるカードですかね……
5.にっき
業務連絡
次回12月30日(月)更新分で2019年内のブログ更新は一旦終了の予定です!
新年第1回は……未定です!
正直これ以降の年末年始に新情報も出ないと思いますし……
気が向いたら暇つぶしになるようなコラム記事でも書こうかな?
くらいの気持ちです。
もちろん新パック発売の1月11日(土)前には通常通りの定期更新に戻る予定ですので、引き続き宜しくお願い致します。
それでは、また次回の記事でお会いしましょう!
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