しゅがーの(遊戯王)ブログ

遊戯王OCGの情報、カード考察、オススメカードを紹介!

【遊戯王】シークレット・スレイヤーズ新規「黄金卿」!!覚えづらいよカード名!!

 

3月8日(土)発売、デッキビルドパック-シークレット・スレイヤーズ-のアンデット族新規テーマ「黄金郷」のカードが遊戯王.jpで公開されました!

 

以前から公開されていた《黄金卿エルドリッチ》、再録カードの《ユニゾンビ》を含めると11枚(完全新規情報は9枚)。

 

「魔救(アダマシア)」が公開時と同様、大量にテーマ内カードが公開されるということはデッキビルドパック内の新規収録はこれで全てになるのでしょうか。

 

ミスティック・ファイターズの際は斬機・ジェネレイド・ドラゴンメイド全てが各13枚ずつの収録だったので、前例に倣うならまだ3枚ほど新規収録があるはずですが…?

 

未公開カードがあるのか、再録カード枠が増えていくのかはわかりませんが、とりあえずは今回公開された情報を見ていきましょう!

 

 

 

 

1.テーマ内で名前が散り過ぎだよ!!

公開されたカード内で一際異色のカード《黄金の征服王》のテキストを見てみましょう。

 

《黄金の征服王(エル・ドラド・アデランタード)》

【通常罠】
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
①:自分フィールドに「エルドリッチ」モンスターが存在する場合、以下の効果から1つを選択して発動できる。


●除外されている自分の「エルドリクシル」魔法・罠カード3種類を1枚ずつ選んでデッキに戻し、フィールドのカードを全て破壊する。


●除外されている自分の「黄金郷」魔法・罠カード3種類を1枚ずつ選んでデッキに戻し、相手のLPを半分にする。その後、相手のLPの数値分だけ自分のLPを回復する。

 

1枚のカードテキスト内にカテゴリ名が3つ。

 

しかも「エルドリッチ」「エルドリクシルという似た雰囲気の名称が2つ、魔法・罠カードのカテゴリが「エルドリクシル「黄金郷」の2つに分かれているせいで、余計にわかりづらさを助長しています…

 

そこで今回の記事では覚えやすいよう、各カテゴリごとに分けて紹介していきたいと思います!

 

 

2.「エルドリッチ」モンスター

 

現状判明している「エルドリッチ」モンスターは過去の記事でも紹介した《黄金卿エルドリッチ》1体のみ。

 

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星10 光属性【アンデット族/効果】

ATK 2500 / DEF 2800
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:手札からこのカードと魔法・罠カード1枚を墓地へ送り、フィールドのカード1枚を対象として発動できる。そのカードを墓地へ送る。
②:このカードが墓地に存在する場合、自分フィールドの魔法・罠カード1枚を墓地へ送って発動できる。このカードを手札に加える。

その後、手札からアンデット族モンスター1体を特殊召喚できる。この効果で特殊召喚したモンスターは相手ターン終了時まで、攻撃力・守備力が1000アップし、効果では破壊されない。

  

↓テーマ内カード未判明時点での考察記事はこちら↓

sugar-deck.hatenablog.com

 

②の特殊召喚効果から、魔法・罠カードでサポートしつつアンデット族モンスターを展開するものだとばかり思っていました。

 

しかし、今回判明したカードが全て魔法・罠である現状を見るに、②効果はほぼ《黄金卿エルドリッチ》自身の特殊召喚専用と考えられます。

 

その他サポート・フィールドをがら空きにしないような盤面の維持は《ユニゾンビ》を始めとした既存の強力なアンデット族に任せるようなデザインなのでしょうか?

 

確かに、墓地肥し・蘇生・サーチと既に潤沢なアンデット族に下位互換のような微妙なカードが増えるよりは良いのかも……?

 

 

3.「エルドリクシル」魔法・罠カード

 

通常魔法の《黒き覚醒(めざめ)のエルドリクシル速攻魔法の《白き運命(さだめ)のエルドリクシルで魔法カードが2枚、通常罠の《紅き血染めのエルドリクシルで罠カードが1枚。

 

「黒き」「白き」「紅き」で色を示す形容詞、「めざめ」「さだめ」「ちぞめ」で韻を踏んでいるようなカード名と、またしてもカード名の判別をわかりづらくしてきますね……

 

 

《黒き覚醒(めざめ)のエルドリクシル

【通常魔法】
このカード名の①②の効果は1ターンに1度、いずれか1つしか使用できない。
①:手札・デッキからアンデット族モンスター1体を守備表示で特殊召喚する。自分フィールドに「エルドリッチ」モンスターが存在しない場合には、この効果で「エルドリッチ」モンスターしか特殊召喚できない。このカードの発動後、ターン終了時まで自分はアンデット族モンスターしか特殊召喚できない。
②:墓地のこのカードを除外して発動できる。デッキから「黄金郷」魔法・罠カード1枚を選んで自分フィールドにセットする。

 

 《白き宿命(さだめ)のエルドリクシル

【速攻魔法】
このカード名の①②の効果は1ターンに1度、いずれか1つしか使用できない。
①:自分の手札・墓地からアンデット族モンスター1体を選んで特殊召喚する。自分フィールドに「エルドリッチ」モンスターが存在しない場合には、この効果で「エルドリッチ」モンスターしか特殊召喚できない。このカードの発動後、ターン終了時まで自分はアンデット族モンスターしか特殊召喚できない。
②:自分メインフェイズに墓地のこのカードを除外して発動できる。デッキから「黄金郷」魔法・罠カード1枚を選んで自分フィールドにセットする。

 

 《紅き血染めのエルドリクシル

【通常罠】
このカード名の①②の効果は1ターンに1度、いずれか1つしか使用できない。
①:自分のデッキ・墓地からアンデット族モンスター1体を選んで特殊召喚する。
自分フィールドに「エルドリッチ」モンスターが存在しない場合には、この効果で「エルドリッチ」モンスターしか特殊召喚できない。このカードの発動後、ターン終了時まで自分はアンデット族モンスターしか特殊召喚できない。
②:墓地のこのカードを除外して発動できる。デッキから「黄金郷」魔法・罠カード1枚を選んで自分フィールドにセットする。

 

①効果では、それぞれ参照するゾーンが異なるアンデット族の特殊召喚効果を持っています。

 

黒:手札・デッキ

白:手札・墓地

赤:デッキ・墓地

 

適当に表にするとこんな感じですね。

f:id:karakuri-napori:20200211234957p:plain

 

全てに共通して二重の制約を持っています。

自分フィールドに「エルドリッチ」モンスターが存在しない場合には、この効果で「エルドリッチ」モンスターしか特殊召喚できない。

このカードの発動後、ターン終了時まで自分はアンデット族モンスターしか特殊召喚できない。

 

実質的に 《黄金卿エルドリッチ》専用の特殊召喚魔法・罠カードですが、裏を返せば《黄金卿エルドリッチ》さえ場に維持できれば同名カードがその他アンデット族をサポートできるようになり、複数枚投入が腐りにくくなるとも考えられます。

 

結局1枚目を《黄金卿エルドリッチ》に使わなければいけない都合上、決して自由度の高い汎用強カードとは言い難いですが、良カードと言えるでしょう。

 

②効果は3枚とも完全に共通しており、墓地から除外することで後述する「黄金郷」魔法・罠カードをフィールドにセットします。

 

3枚の「エルドリクシル」はいずれも「このカード名の①②の効果は1ターンに1度、いずれか1つしか使用できない。」という効果外テキストを持っている為、基本的には発動した次ターン以降での使用になります。

 

 

4.「黄金郷」魔法・罠カード

 

《黄金の征服王》のテキスト上では「「黄金郷」魔法・罠カード」と書いてありますが、現状判明しているカードは永続罠(罠モンスター)3種・カウンター罠1種で罠カードのみ。

 

《水晶機巧-スモーガー》が効果で指定している「クリストロン」魔法・罠カード(「クリストロン」魔法カードは存在しない)と同様ですね。

 

永続罠(罠モンスター)

《黄金郷のガーディアン》

【永続罠】
このカード名の①②の効果は1ターンに1度、いずれか1つしか使用できない。
①:このカードは発動後、通常モンスター(アンデット族・光・星8・攻800/守2500)となり、モンスターゾーンに特殊召喚する。このカードは罠カードとしても扱う。
自分フィールドに「黄金卿エルドリッチ」が存在する場合、さらにフィールドの表側表示モンスター1体を選んで攻撃力を0にできる。
②:自分・相手のエンドフェイズに墓地のこのカードを除外して発動できる。デッキから「エルドリクシル」魔法・罠カード1枚を選んで自分フィールドにセットする。

 

《黄金郷のワッケーロ》

【永続罠】
このカード名の①②の効果は1ターンに1度、いずれか1つしか使用できない。
①:このカードは発動後、通常モンスター(アンデット族・光・星5・攻1800/守1500)となり、モンスターゾーンに特殊召喚する。
このカードは罠カードとしても扱う。自分フィールドに「黄金卿エルドリッチ」が存在する場合、さらに自分・相手の墓地のカード1枚を選んで除外できる。
②:自分・相手のエンドフェイズに墓地のこのカードを除外して発動できる。デッキから「エルドリクシル」魔法・罠カード1枚を選んで自分フィールドにセットする。

 

 《黄金郷のコンキスタドール 

【永続罠】
このカード名の①②の効果は1ターンに1度、いずれか1つしか使用できない。
①:このカードは発動後、通常モンスター(アンデット族・光・星5・攻500/守1800)となり、モンスターゾーンに特殊召喚する。
このカードは罠カードとしても扱う。自分フィールドに「黄金卿エルドリッチ」が存在する場合、さらにフィールドの表側表示のカード1枚を選んで破壊できる。
②:自分・相手のエンドフェイズに墓地のこのカードを除外して発動できる。デッキから「エルドリクシル」魔法・罠カード1枚を選んで自分フィールドにセットする。

 

①効果は3種類共通で、光属性 アンデット族の罠モンスターとしての特殊召喚 +《黄金卿エルドリッチ》が既に自分フィールドに居る場合の追加効果。

 

罠モンスターとしてのステータス、固有効果を簡単にまとめると以下の通りです。

 

●ガーディアン

モチーフ :四足歩行の獣

ステータス:星8 / ATK 800 / DEF 2500

固有効果 :表側表示モンスターの攻撃力を0にする

 

自分・相手を問わず表側表示モンスターの攻撃力を0にできます。

 

単純な戦闘破壊はもちろん、相手モンスターの攻撃力を0にすることによる「レプティレス」との共存、自分の《ハイパーサイコライザーの攻撃力を0にすることによるコントロール範囲の変更など、使い道は様々ありそうです。

 

●ワッケーロ

モチーフ :盗掘者(ワッケーロ)

ステータス:星5 / ATK / 1800 / DEF 1500

固有効果 :自分・相手の墓地のカードを除外

 

自分・相手の墓地のカードを除外できます。《D.D.クロウ》と違い一旦セットする手間が生まれてしまいますが、その分自身をモンスターとして場に残せる点での使い分けになるでしょう。

 

自身の墓地除外も出来ますが、魔法・罠カードの除外が効果に繋がる《黄金の征服王》に対応する「エルドリクシル」魔法・罠カード、「黄金郷」魔法・罠カードは自身効果で除外できます。

 

モンスターの除外では、即効性において既存の《マドルチェ・ホーットケーキ》《ヴェルズ・サラマンドラ》《妖精伝姫-シラユキ》に劣るため、そこに利点を見出すのは難しそうな印象です。

 

コンキスタドール

モチーフ :馬に乗った騎士(コンキスタドール(征服者・探検家))

ステータス:星5 / ATK 500 / DEF 1800

固有効果 :フィールドの表側表示のカードを破壊

 

手札コストが要らず対象を取らない《サンダー・ブレイク》効果は優秀ですが、罠モンスターとしてのステータスが非常に貧弱であるため、一長一短と言ったところでしょうか。

 

《黄金郷のワッケーロ》共々、光属性・星5と《セイクリッド・プレアデス》のX素材になれる属性・レベルをしているのでエクストラデッキ選定の際には候補に挙げておきたいところ。

 

 

また、3体の罠モンスターの②効果は共通しており、「エルドリクシル」魔法・罠カードのセットを行います。

②:自分・相手のエンドフェイズに墓地のこのカードを除外して発動できる。デッキから「エルドリクシル」魔法・罠カード1枚を選んで自分フィールドにセットする。

いずれも星5以上になれる罠モンスターとしてのレベル、魔法・罠ゾーンへのセット効果と、一見両方の要素が《アルティマヤ・ツィオルキン》と噛み合っているように見えます。

 

セット効果がエンドフェイズかつ、①効果でモンスターとして特殊召喚したターンには墓地から除外して②効果を発動することができないため、複数枚の準備が前提な上、エンドフェイズにドラゴン族Sモンスターを出す行為が果たして強いか…?と言われると怪しいところですね。

 

カウンター罠

《永久に輝けし黄金郷》

カウンター罠
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
①:自分フィールドに「エルドリッチ」モンスターが存在し、モンスターの効果・魔法・罠カードが発動した時、自分フィールドのアンデット族モンスター1体をリリースして発動できる。その発動を無効にし破壊する。

 

発動条件は「エルドリッチ」モンスターですが、リリースコストはアンデット族モンスターならだれでも良いカウンター罠

 

とはいえ《黄金卿エルドリッチ》が自己回収能力に優れている点を考えると、基本的には《黄金卿エルドリッチ》を発動条件・コストの両方に充てることになるのでしょうか。

 

 

5.総評

 

これで「エルドリッチ」モンスター、「エルドリクシル」魔法・罠カード、「黄金郷」魔法・罠カードの紹介を終えた…と一息ついていたら、永続魔法《呪われしエルドランド》が残っていたので最後に記載します。

 

どこまで名前をわかりづらくする気なのか……

 

《呪われしエルドランド》

【永続魔法】
このカード名の②③の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:このカードが魔法&罠ゾーンに存在する限り、自分はアンデット族モンスターでしか攻撃宣言できない。
②:800LPを払って発動できる。デッキから「エルドリッチ」モンスター1体または「黄金郷」魔法・罠カード1枚を手札に加える。
③:このカードが魔法&罠ゾーンから墓地へ送られた場合に発動できる。
デッキから「エルドリッチ」モンスター1体または「黄金郷」魔法・罠カード1枚を墓地へ送る。

 

「エルドリッチ」モンスターと「黄金郷」魔法・罠カードをサポートする永続魔法。

……えっ「エルドリクシル」魔法・罠カードは?

 

ライフコストこそ必要になるものの、効果自体はかなり優秀です。

 

魔法・罠カードでアドバンテージを稼ぎゲームテンポをコントロールする動きにおいて、必要な札の供給が安定するかどうかは死活問題です。

 

破壊された時に「黄金郷」魔法・罠カードをも墓地へ送れるので、エンドフェイズを待つ必要はありますが、間接的に「エルドリクシル」魔法・罠カードにもアクセスできる=「エルドリッチ」モンスターさえいればアンデット族全てにアクセスできる、ということになり、対応するカードの範囲はテキストから読み取れる以上に広いカードでしょう。

 

ビルドパック特有の、ちょっと値段がするスーレアのような気配がしますね。

 

 

改めて、総評

 

個人的には「思ってたのと違って微妙」というのが正直な感想です。

 

全てのカードが「エルドリッチ」モンスター、《黄金卿エルドリッチ》に依存しすぎている為、そこに繋がらない場合のゲームメイクをどう誤魔化していくかが重要になるかと思います。

 

また、1回でも繋がればいいかというとまた別問題です。

《黄金卿エルドリッチ》自身が効果破壊耐性しか持っていないため、バウンス・除外などをひたすら連打されたら、先に息切れしそうですよね…

 

《黄金卿エルドリッチ》が一旦場から退いてしまうと、仮に《黄金郷のガーディアン》を始めとした罠モンスターを複数枚セットしていても、ただの通常モンスターに成り果ててしまいます。

 

除去から守る手段となるカウンター罠《永久に輝けし黄金郷》は「エルドリッチ」モンスターを発動条件とし、リリースコストを必要とし、そのうえで名称ターン1が付いているのという三重苦を背負ったカード。

 

結果的に相手の除去効果にチェーンしなければならない、「撃たされた」カードになってしまうのでは…という心配があります。

 

そういった諸々も含め、「思ってたのと違って微妙だなあ」という感想です。

 

意外と《黄金卿エルドリッチ》単体出張の方が自由が効くカードになるかも?

 

 

6.終わりに

 

発売がまだまだ先だと思っていたらいつの間にか一か月後。時の流れは速いですね。

 

未だ公開されない植物族テーマ、いつ情報が明らかになるのか……期待大です。

 

 

 

それでは、また次回の記事でお会いしましょう!

 

 

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