【遊戯王】2020年4月リミットレギュレーションについて、ファンデッキ目線のアレコレ!~その1~
※文中における「ファンデッキ」はYoutube・ニコニコ動画に投稿される遊戯王対戦動画にて使用される水準の物を想定しています。
ついに!
4月からのリミットレギュレーション改訂が公開されました!
毎回恒例となった《水晶機巧-ハリファイバー》の処遇に加え、誰の目にもわかりやすく大暴れした《超魔導竜騎士-ドラグーン・オブ・レッドアイズ》《捕食植物ヴェルテ・アナコンダ》の存在もあったため、いつも以上に気になる内容だったのではないでしょうか?
今回の記事では、4月以降のリミットレギュレーションで変更を受けたカードについて、ファンデッキ目線からの個人的な感想・今後についてなどをまとめていきます!
ただし枚数が多いので、禁止カード+制限カードの半分まで!今回は規制枚数が多すぎます!
1.新禁止カード
《儀式魔人リリーサー》
変更内容 : 無制限 ⇒ 禁止
感想
以前の記事でも予想した通り、案の定…と言った改訂内容かなと思います。
個人的には、儀式デッキを組む際に考慮に入れなくて済む(過剰な封殺はしたくないので…)点、儀式デッキと対面した際にこのカード1枚に詰まされることが無くなるという点で嬉しい改訂です。
今後
せっかく度外視できるようになったので、他の「儀式魔人」カードを使ってみたくなりますね。
相手への戦闘ダメージでドローする《儀式魔人プレコグスター》と相手モンスターの戦闘破壊でドローする《儀式魔人プレサイダー》を使用してドローターボを軸にする儀式デッキ、なんてのも面白そうです。
《守護竜エルピィ》
変更内容 : 無制限 ⇒ 禁止
感想
後述する《レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴン》のエラッタ緩和に伴う規制…だと思っています。
個人的に影響を受けたデッキは以前紹介した【アロメルスコントロール】1つのみです。
正直、使っていて展開力の高さに首をかしげる場面はあったため、このタイミングでの規制は意外でしたが、禁止化自体には納得がいく内容です。
今後
ドラゴン族をデッキから特殊召喚する、という役割は以前の《聖刻龍王-アトゥムス》まで逆戻り。それだけ慎重に扱わないといけないくらい、遊戯王OCG全体としてのドラゴン族のカードプールの豊富さがあるということですね。なんで守護竜リンクモンスター刷ったんでしょうね。
《守護竜アガーペイン》《守護竜エルピィ》が禁止になり、1人寂しく取り残された《守護竜ピスティ》。彼もいずれ禁止になってしまうのでしょうか。いやほんとなんで守護竜リンクモンスター刷ったんでしょうね。
上述の【アロメルスコントロール】では展開パターンの中核に《守護竜エルピィ》を使用していたため、大幅な改築が求められることになってしまいました。特に《守護竜エルピィ》とその効果で特殊召喚したドラゴン族・闇属性モンスターを《ヴァレルロード・F・ドラゴン》に融合する動きが出来なくなってしまったので、このまま解体コースの予感もあります……
《星杯の神子イヴ》
変更内容 : 無制限 ⇒ 禁止
感想
「やっと禁止かあ」と安心しています。星5シンクロが可能な展開パターンを思いつくたびに「でもここ《星杯の神子イヴ》だったらもっと上振れあるんだよな…」と気に留めるのはウンザリしていたので嬉しい規制です。
使うにも使われるにも飽きましたし、それだけ使われていた納得の禁止カード化。
今後
星杯カードは《星鍵士リイヴ》や《星遺物-『星杯』》によって引き続きサーチできるます。《星杯の神子イヴ》ほど汎用的に使えない2枚なので、《星遺物を継ぐ者》と《星遺物に眠る深層》がサーチ可能な《死者蘇生》《リビングデッドの呼び声》として採用できなくなることで採用カードの多様化に期待です。
個人的には「星杯」モンスターをデッキから特殊召喚する効果によって《星杯の妖精リース》を特殊召喚し、手札・フィールドのカードを効率よく墓地へ送る手段として多用していました。
今後は似たような役割を《幻魔皇ラビエル-天界蹂躙拳》に頑張ってもらいたいと思います。
2.新制限カード
《超魔導竜騎士-ドラグーン・オブ・レッドアイズ》関連
《超魔導竜騎士-ドラグーン・オブ・レッドアイズ》
変更内容 : 無制限 ⇒ 制限
《捕食植物ヴェルテ・アナコンダ》
変更内容 : 無制限 ⇒ 制限
《真紅眼融合》
変更内容 : 無制限 ⇒ 制限
感想
改訂内容には納得ですが、ここまでガッツリと手を付けてくるのは予想外でした。
《超魔導竜騎士-ドラグーン・オブ・レッドアイズ》は単体制圧力が高すぎるのが問題で、禁止以外のどのレギュレーションにいても大差ないカードだと思っていたので…
一応、《超魔導竜騎士-ドラグーン・オブ・レッドアイズ》と《捕食植物ヴェルテ・アナコンダ》は制限化により《強欲で金満な壺》との併用や手札誘発で一旦止められた後のリカバリーを難しくするといったところでしょうか。
《真紅眼融合》は《捕食植物ヴェルテ・アナコンダ》がデッキから「融合」「フュージョン」通常・速攻魔法カードをを落とさないと効果を使えないことで、素引きした際にコピーできないというリスクを抱える形になりました。
今後
既にTwitterで「制限になったなら《超魔導竜騎士-ドラグーン・オブ・レッドアイズ》を使っても許されるだろ!」というツイートを何件か見てしまいました。怖いですね……
初期【ドラグーンビート】は《超魔導竜騎士-ドラグーン・オブ・レッドアイズ》1体で制圧してたんだから、制限だろうとなかろうと制圧能力の高さに変わりはないんですよ…?
…とはいえ上記の通り《真紅眼融合》《捕食植物ヴェルテ・アナコンダ》の制限化によって、《超魔導竜騎士-ドラグーン・オブ・レッドアイズ》を融合召喚されるまでに止めるべきポイントはわかりやすそうなので、怪しい動きがあればしっかり妨害札を当てていくことで対策はできそうです。
あとは《捕食植物ヴェルテ・アナコンダ》のシングル価格が落ち着くことにも期待したいですね。
《ABC-ドラゴン・バスター》関連
《ABC-ドラゴン・バスター》
変更内容 : 無制限 ⇒ 制限
《ユニオン格納庫》
変更内容 : 無制限 ⇒ 制限
感想
「なぜ今?」と思いましたが、どうやら先日発売のマシンナーズストラクRの新規カード群によってコッソリと強化されていたようで…
詳しい展開ルートはわかりませんが、噂によると手札誘発をケアしながら《ABC-ドラゴン・バスター》の融合召喚まで安全に通せるルートだとか?
《ABC-ドラゴン・バスター》は、手札コストが必要とはいえ効果に名称ターン1がついていないので、新ルールによる複数体展開を未然に防いだのかもしれませんね。
今後
元々、登場初期以外はオフ会環境で見かけることが少なかったカードだけに影響はほぼ無いでしょう。
個人的には、LVP3での再録以降いつか使おうと思って集めていた関連パーツが無駄になってしまいました。残念。
【オルフェゴール】関連
《オルフェゴール・ガラテア》
変更内容 : 準制限 ⇒ 制限
《オルフェゴール・ディヴェル》
変更内容 : 準制限 ⇒ 制限
感想
しぶとくトーナメントシーンで入賞を続ける【オルフェゴール】から、2枚の準制限カードが規制強化。
【オルフェゴール】としてのデッキパワーが上がったのは《宵星の騎士ギルス》なんてカードを登場させたからだと思うんですけど……?
今後
各種デッキレシピを眺めると、《オルフェゴール・ガラテア》《オルフェゴール・ディヴェル》を使用しているデッキは1枚採用が多く見られ、あまり影響は大きくないのかなと感じています。(もちろん、この2体を中心に据えていたデッキには致命傷とは思いますが…)
出張で少数の「オルフェゴール」モンスターを使っていると、除外ゾーンに機械族を溜め過ぎたせいで「2枚目の《オルフェゴール・ガラテア》があれば…」と思う場面も確かに多く存在していたので、今後は注意したプレイングが重要になりそうです。
ゼンマイ関連
《発条空母ゼンマイティ》
変更内容 : 無制限 ⇒ 制限
《ゼンマイマジシャン》
変更内容 : 無制限 ⇒ 制限
感想
4月以降の新ルールでメインモンスターゾーンに複数の《発条空母ゼンマイティ》を並べることが可能になり、展開力は全盛期相当…どころか《発条補修ゼンマイコン》や《FNo.0 未来龍皇ホープ》《無限起動要塞メガトンゲイル》を手に入れて全盛期以上の物になっているのでは…?と噂されていました。
まさか新ルール前に規制されるとは思っておらず、今回のリミットレギュレーション改訂で一番驚きました。
今後
《発条空母ゼンマイティ》が制限カードになってしまうと、展開力は他テーマに一歩劣ってしまうため、結局使われることは無さそうです。
現状の新マスタールール適用以降一気に使用者が減少したテーマだけに、復権したら面白そうではあったのですが…残念ですね。
エラッタ緩和組
《レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴン》
変更内容 : 禁止 ⇒ 制限
《処刑人マキュラ》
変更内容 : 禁止 ⇒ 制限
感想
禁止カードのエラッタ緩和は個人的にあまり好きでなく、特に《レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴン》は禁止になってからそこまで長期間が空いたわけでもなく、今回禁止になった《守護竜エルピィ》を犠牲にして緩和されたような恰好で余計に不満が残ります。
《超魔導竜騎士-ドラグーン・オブ・レッドアイズ》のせいで《真紅眼融合》を制限にされてしまう【真紅眼】デッキ使いへの配慮では?という声も見ましたが、真相はどうなんでしょうね……
《処刑人マキュラ》は僕が遊戯王を始めた約10年前には既に禁止カードでした。4月以降実際に使われているのを見れるという期待の反面、エラッタによる弱体化で、わざわざこのカードを使う必要があるのか…?という場面も増えそうだなと感じます。伝説級の禁止カードは伝説のままでいた方が良かったのかもしれません。
今後
《処刑人マキュラ》が禁止だった十数年の間に、戦士族には《聖騎士の追想 イゾルデ》という最強のサポートカードが登場しています。
《聖騎士の追想 イゾルデ》から特殊召喚⇒イゾルデと共にリンク3モンスターの素材になる、という動きですぐに手札の罠カードを使うことができます。
ただし《処刑人マキュラ》は星4のため、その効果を狙うためだけに、4枚の装備魔法+そこまでして打ちたい罠カード+イゾルデのリンク素材指定による戦士族モンスター×2を並べる手段…と考えると中々デッキに落とし込むのは難しそうな印象です。
果たしてそこまでして発動したい罠カードはあるのか?罠カード一覧を調べての考察し甲斐がありそうですね。
3.終わりに
今回はここまで!
次回は《ジャンク・スピーダー》を始めとして突然規制された大量の制限カードたちと、準制限以降のカードを紹介していきたいと思います!
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