【遊戯王】2020年4月リミットレギュレーションについて、ファンデッキ目線のアレコレ!~その2~
※禁止カード・制限カード(一部)については前回の↓記事↓参照!
制限改訂内容レビュー、第2回です!
今回の内容は、その1で触れなかったた制限カード、準制限カード、制限解除カードについて!
1.新制限カード(前回の残り)
新ルールを見越した規制?組(シンクロ編)
《TG ハイパー・ライブラリアン》
変更内容 : 無制限 ⇒ 制限
変更内容 : 無制限 ⇒ 制限
感想
汎用Sモンスターを代表するような2枚。これまで段階を踏んで制限から徐々に緩和され無制限まで行きましたが、再びの制限カード指定です。
この変更自体は仕方ないというか、妥当な判断ですよね。
《TG ハイパー・ライブラリアン》を複数体並べた場合の重複ドローブーストが残っていると、今後強力なSモンスターを出す枷になりますし、《氷結界の龍 トリシューラ》がリンクマーカー関係なしに複数体並べられるのであれば《トポロジック・ガンブラー・ドラゴン》の禁止化とは一体何だったのか…という話にもなりかねません。
今後
現行ルールではほぼリンクモンスター必須となっていたEXデッキの関係上、強力な同名モンスターの複数採用よりも、複数種類のモンスターを採用するのが主流となっていました。
無制限となっていた《TG ハイパー・ライブラリアン》《氷結界の龍 トリシューラ》共に複数枚採用されているデッキレシピ自体が稀だったので、影響を受けた人はほとんどいないまま4月を迎えられそうです。
…新ルールを見越してデッキを組んでいた人はまぁ……ドンマイということで………
新ルールを見越した規制?組(融合編)
《デビル・フランケン》
変更内容 : 無制限 ⇒ 制限
《捕食植物オフリス・スコーピオ》
変更内容 : 準制限 ⇒ 制限
《簡易融合》
変更内容 : 無制限 ⇒ 制限
変更内容 : 無制限 ⇒ 制限
感想
《デビル・フランケン》は少し過剰な反応じゃないか?とは思うものの、概ね妥当な内容では無いでしょうか。
「融合」「フュージョン」魔法の中でも特に汎用性が高い《簡易融合》、爆発力(ソリティアへの発展性)の高い《ブリリアント・フュージョン》を制限にするだけでなく、それらへのアクセスを容易に行える《捕食植物オフリス・スコーピオ》も同時に制限にするあたり、かなり危険視しているようです。
もしかすると、4月の新パック、またはそれ以降で、《簡易融合》に対応する強力な汎用融合モンスターやジェムナイト強化が出る前準備なのかも……?
今後
《簡易融合》《ブリリアント・フュージョン》はデッキの中心にしていたプレイヤーも多そうですし、かなりの打撃が想像できます。半ばとばっちりのような形で融合カードが奪われてしまった【ジェムナイト】は災難ですね…
《捕食植物オフリス・スコーピオ》は元々準制限だったこともあって、(引く確率は別として)構築レベルで大きな打撃を受けることは無さそうです。
個人的には7~8枚所持している《簡易融合》が大量に余ってしまうのでどうしたものか考え中です。多分1枚だとEXデッキを削ってまでデッキに入れないと思うので、全部余るんですよね……
新ルールを見越した規制?組(エクシーズ編)
《餅カエル》
変更内容 : 無制限 ⇒ 制限
感想
エクシーズ編と題を付けたものの、該当は《餅カエル》のみです。
《カッター・シャーク》《ランタン・シャーク》の情報が判明した際に《バハムート・シャーク》からの《餅カエル》が容易に行えることが話題になっていました。
《バハムート・シャーク》が《レフトハンド・シャーク》《ライトハンド・シャーク》で耐性を持たせることによって、複数回の効果発動も現実的になっているのも一端を担っているのかな?とも思えます。
《餅カエル》が自分自身を対象に回収できるので、制限化には意味が薄いようにも思えますが、1枚目の《餅カエル》で墓地の《カッター・シャーク》を回収、生き残った《バハムート・シャーク》で2体目の《餅カエル》をEXデッキから…などが出来ないので、完全に影響がゼロ、というわけにはならないでしょう。おそらく。
今後
《餅カエル》自体がほとんど見る機会が無くなっていたモンスターなので、これもまた構築に影響する人は少ないのではないでしょうか。《TG ハイパー・ライブラリアン》や《氷結界の龍 トリシューラ》と同じですね。
こちらも、新ルールを見越してデッキを組んでいた人は残念ながら…という結果になりそうです。
やっぱり許されなかったか……組
《SPYRAL-ジーニアス》
変更内容 : 準制限 ⇒ 制限
《リンクロス》
変更内容 : 無制限 ⇒ 制限
感想
どちらも納得の規制。むしろ《リンクロス》は禁止でもおかしくなかったよね、と正直思っています。あのカードはおかしい。
噂によると、《リンクロス》は《ユニコールの影霊衣》が持っていた登場から制限カード化の最速記録を塗り替えたそうです。全然めでたくないですね。そんなカード刷るな。
【SPYRAL】、実は《超魔導竜騎士-ドラグーン・オブ・レッドアイズ》環境ともいうべき2020年1~3月の各地CSで何度も入賞結果を残している実力派デッキ。
《マジシャンズ・ソウルズ》による《SPYRAL-グレース》へのアクセス手段増加や《神聖魔皇后セレーネ》を用いた《アクセスコード・トーカー》によるフィニッシュなど、カテゴリ外の要素で着実に強化されていたようです。
であれば《SPYRAL-ジーニアス》の規制は納得しかありません…なんで名称ターン1付いてないんでしょうね。不思議。
今後
《SPYRAL-ジーニアス》は元々【SPYRAL】自体をオフ会環境で見かけることも少なく(あっても《SPYRAL-ダンディ》出張程度)、これもまた影響はさほど大きくなさそうだと思います。
問題は《リンクロス》ですね。日々Twitterに流れてくる展開パターン動画でも多用されているように、非常に汎用性の高い効果だったため、複数枚採用して展開パターンをサイクル化させていた人も居るのではないでしょうか。
これに関してはしばらく制限カードから帰ってくることは無いと思うので、まだ1枚使えると前向きにとらえていくしか無さそうです。
君たちは……何……?
《ジャンク・スピーダー》
変更内容 : 無制限 ⇒ 制限
《六武の門》
変更内容 : 無制限 ⇒ 制限
感想
何で規制されたのかぼくにはわかりません。
今後
使われてるのもほとんど見たことが無いのでわかりません。
謝罪
前回、《超魔導竜騎士-ドラグーン・オブ・レッドアイズ》関連で制限カード化した項目に《トリックスター・ライトステージ》を入れるのを忘れておりました。申し訳ございません。
2.準制限カード
《D-HERO ディアボリックガイ》
変更内容 : 無制限 ⇒ 制限
感想
《V・HERO ヴァイオン》⇒《D-HERO ディアボリックガイ》⇒《聖騎士の追想 イゾルデ》⇒《D-HERO ディアボリックガイ》…の動きは、見るにもやるにも飽きていたところだったので嬉しい規制です。
唯一の心残りと言えば《フェイバリット・ヒーロー》を装備できる、無理なくメインデッキに入る使いやすい上級HEROとして運用しようとしていた案がつぶれたくらいです。(流石に2枚だと使わないかな)
今後
上記の通り《V・HERO ヴァイオン》からの展開はオフ会環境でも飽きるほど見ていたので、デッキ構築に影響が大きく出てる人はかなり多いのではないでしょうか。《星杯の神子イヴ》の禁止に続いて2番目くらいあるかもしれませんね。
《聖騎士の追想 イゾルデ》活用の特殊召喚しやすい組み合わせを過去にまとめてあるので、参考になれば。
《ドラコネット》
変更内容 : 制限 ⇒ 準制限
感想
記憶が正しければ《星杯の神子イヴ》由来での制限カード化だったはずなので、シンクロ先の禁止カード化によって入れ替わる形で準制限へ…といったところでしょうか。
一気に無制限化じゃなく準制限にした理由はイマイチわかりませんが、星1通常チューナーとの星4シンクロや《水晶機巧-ハリファイバー》の起点になることを懸念しているのかもしれませんね。
今後
規制ではなく緩和なので、これから採用デッキが増えてくるかもしれません。ただし、このカードをサーチできる《サイバネット・マイニング》の価格が若干高いのを考えると、読み切れないところがあります。
このカード自体のオンリーワン性はあまり高くないので、他のカードで代用されてしまい、結局見かけない、なんてこともありそうです。次回改訂でしれっと無制限になったりして。
未界域
《未界域のジャッカロープ》
変更内容 : 無制限 ⇒ 準制限
《未界域のネッシー》
変更内容 : 無制限 ⇒ 準制限
感想
YSCJなどで結果を残していた(らしい)「未界域」にもやっと規制が入りました。共にデッキ内の「未界域」カードに触る手段である《未界域のジャッカロープ》《未界域のネッシー》の枚数を削ることで安定性を落とそう、という狙いでしょうか?
今後
個人的な影響として、先日紹介した「マドルチェ」+「未界域」のデッキにも《未界域のネッシー》を3枚採用していました。
このデッキで重要な役割を持っているのは《未界域のビッグフット》《未界域のモスマン》の2種で、《未界域のネッシー》はあくまでサーチによるアクセス手段、手札で発動する効果回数の水増しといった役目だったので、他の「未界域」モンスターに差し替えたいと思います。
今回の準制限化でシングル価格も下がるだろう《未界域のジャッカロープ》に入れ替えてしまってもいいかもしれません。
《継承の印》
変更内容 : 制限 ⇒ 準制限
感想
いつから制限カードだったか定かでない《継承の印》が緩和。
《氷結界の虎王 ドゥローレン》を用いたループが問題で制限カード化していた…はずなので、当の《氷結界の虎王 ドゥローレン》が制限であるならむしろこれまで制限カードだったのは一体…?
今後
同名カード3枚を要求する発動条件は他にあまり類を見ない効果なので、面白く使いたいカードの1枚ではあるのですが…難しいですね。
3.祝!無制限化!
《トリックスター・キャンディナ》
《灰流うらら》
《べビケラサウルス》
《ユニコールの影霊衣》
《レディ・デバッガー》
変更内容 : 準制限 ⇒ 無制限
感想
5種すべてが準制限からの緩和。段階を踏んで問題ないと判断されたのでしょう。
《トリックスター・キャンディナ》は《トリックスター・ライトステージ》の規制により【トリックスター】がサーチ不足になりそうなところを入れ替わりになった形です。
《ユニコールの影霊衣》については先日の記事で予想した通りになりましたが…他にもこれだけ準制限⇒無制限があると、準制限カードの緩和はある程度スケジュールを決めて行われているような気がしますね。
4.終わりに~ルール改訂に伴う変更とか~
リミットレギュレーション改訂の翌日にルール改訂に伴う効果処理の変更が出たことで、最強《D.D.クロウ》が誕生したりと大騒ぎでしたね。
僕は人に何かを教えるのはドヘタクソなので、内容の理解についてこのブログでは取り上げません。
ただし、思うところはあるので少しだけ言及させてください。
そういううるさいのは嫌だよーって方はここまでで。今回も読んでいただきありがとうございました。また次回もよろしくお願いします。
さて。
皆さん。
騒ぐ前に、まずは一次情報ソースに目を通しませんか。
効果の発動前に、発動する場所に存在しなくなった場合には、その効果を発動する事ができなくなります。(必ず発動する効果も同様です。)
公式のお知らせページ、《死のデッキ破壊ウィルス》《クリッター》《D.D.クロウ》の例が出された項目に書かれていた文章から一部抜粋です。
ちゃんと「効果の発動”前に”、発動する場所に存在しなくなった場合には~」と書いてあります。
最強《D.D.クロウ》を誤解した人がいるのは仕方ないです。ミスは仕方ない。僕もしょっちゅう記事内でミスしては優しい読者の方に指摘してもらってます。
ただ、騒ぐ前にちゃんと公式の情報に目を通せば、日本のトレンドに「DDクロウ」が入るほどの変な騒ぎにはならなかったと思うんですよ……
特に遊戯王OCGは長年プレイヤー間の解釈でゲームを成り立たせていた負の面が大きいので、公式ルール側に変更があったら、不用意に情報を広める前に自分の目でしっかり確認した方がいいんじゃないかな、と思います。
ちゃんとすぐにアナウンスしない遊戯王OCG公式Twitterも対応が悪かったんですけどね。もう公式はそういうものだと諦めておきましょう。
以上!うるさい話は終わりです!
次回もよろしくお願いします!
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