【遊戯王】最新テーマ ネメシス(※シャドバじゃないよ)考察!汎用除外サイクルカードになるか……?
最新テーマ「ネメシス」の考察をしていきます。
Twitterで《アークネメシス・エスカトス》が公開された時から、収録No.やカード名から新テーマであることを予想する声が多く上がっていましたが、案の定新テーマの切り札モンスターとしての収録でした。
いきなり横道にそれます。
カードの解説以外興味ねーよって人は少しスクロールして「※横道終了」ってところから続きをお楽しみください。
コイツのイラスト、ダサくないですか…?
身体と握った拳はカード左下方向を正面に向けているのに、「無理やりイラスト枠に収めました」と言わんばかりにひん曲げた首は右上、つまり真後ろを向いている構図になっています。どういう状況だよ。
僕の遠近感がおかしいのか、首の位置も心なしか右肩の方に寄っているように見えるし、翼の映えてる付け根がどこなのかもイマイチわからないし、トリックアートを見てるような違和感を覚えました。
皆さんも一度、じっくりイラストを眺めてみてください……
※横道終了
というわけで、新テーマ「ネメシス」に属するカードのテキストを確認し、何か面白い使い道はないか考察していきたいと思います!
ちなみに《アークネメシス・エスカトス》以外のネメシスカードについては遊戯王.jp無断転載禁止につき画像はありません。悪しからず。
1.下級ネメシスの効果と、その使い方!
※共通効果は最後にまとめて確認!
炎のネメシス《ネメシス・フラッグ》
星2 炎属性【炎族/効果】
ATK 1100 / DEF 200
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:「ネメシス・フラッグ」以外の除外されている自分のモンスター1体を対象として発動できる。このカードを手札から特殊召喚し、対象のモンスターをデッキに戻す。
②:自分メインフェイズに発動できる。デッキから「ネメシス・フラッグ」以外の「ネメシス」モンスター1体を手札に加える。
デッキから同名以外のネメシスモンスターをサーチする、テーマの起点になるだろうカード。こいつだけ字レア収録なので1箱でも3枚揃わなそうですね…
この手の効果には珍しく、召喚・特殊召喚での誘発ではなくメインフェイズの起動効果になっています。
《真炎の爆発》に対応した守備200ではありますが、②のサーチ効果は名称ターン1であるため並べるうまみは無さそう。
炎属性・炎族という遊戯王史上で最も迫害を受け続けているステータス(最後にサポートされたのは2008年の《炎帝近衛兵》!)かつ、《炎星侯-ホウシン》に対応しない星2であるため、起点となるサーチ効果を持ちながらもこのカード自体にアクセスするのが意外と大変になりそうです……
水のネメシス《ネメシス・アンブレラ》
星3 水属性【水族/効果】
ATK 1500 / DEF 400
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:「ネメシス・アンブレラ」以外の除外されている自分のモンスター1体を対象として発動できる。このカードを手札から特殊召喚し、対象のモンスターをデッキに戻す。
②:「ネメシス・アンブレラ」以外の自分の墓地の「ネメシス」モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを手札に加える。
墓地から同名以外のネメシスモンスターを回収します。
先程アクセス手段が…と紹介した《ネメシス・フラッグ》も、下手すれば一旦墓地に送ってこのカードで拾い直すのが一番手っ取り早いかもしれません。
水属性・水族・星3のため、《鬼ガエル》で落とせこそしないものの、「アクアアクトレス」のサポートである《水舞台》など、属性・種族サポートは恵まれている為、初動をここに寄せてしまうのも1つの選択肢かもしれません。
そんな状況が生まれるかはわかりませんが、《ジェネクス・ウンディーネ》や各種「水精鱗」と《苦渋の黙殺》で相互サーチできる関係性ではあるため、その方向にデッキを伸ばすことも出来るかも…?
ただし、後に紹介する最上級ネメシスはいずれも特殊召喚条件にフィールド・墓地コストを要求してくるため、【ネメシス】単体として動かしていくと、それらのカードが動き出した場合に使いづらくなってしまうカードかもしれません。
雷のネメシス《ネメシス・コリドー》
星4 風属性【雷族/効果】
ATK 1900 / DEF 600
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:「ネメシス・コリドー」以外の除外されている自分のモンスター1体を対象として発動できる。このカードを手札から特殊召喚し、対象のモンスターをデッキに戻す。
②:「ネメシス・コリドー」以外の除外されている自分の「ネメシス」モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを手札に加える。
除外から同名以外のネメシスモンスターを回収します。
【ネメシス】内での除外手段は、最上級ネメシスの特殊召喚コストしかないため、テーマ単体でデッキを組む際は狙って使うような効果では無さそう。
①の特殊召喚効果と合わせると、2枚のカードを手札・デッキに回収できるので、他テーマとの混合デッキでこそ輝くカードだと思います。
特に要注目なのは【サンダー・ドラゴン】とのシナジー。
なんと手札で効果を発動して特殊召喚できる雷族モンスターであるため、これ1枚で、召喚権を使わずに《超雷龍サンダー・ドラゴン》の特殊召喚条件を満たしてしまいます。
《超雷龍サンダー・ドラゴン》
星8 闇属性【雷族/融合/効果】
ATK 2600 / DEF 2400
「サンダー・ドラゴン」+雷族モンスター
このカードは融合召喚及び以下の方法でのみ特殊召喚できる。
●雷族モンスターの効果が手札で発動したターン、融合モンスター以外の自分フィールドの雷族の効果モンスター1体をリリースした場合にEXデッキから特殊召喚できる(「融合」は必要としない)。
①:このカードがモンスターゾーンに存在する限り、相手はドロー以外の方法でデッキからカードを手札に加える事ができない。
②:このカードが戦闘・効果で破壊される場合、代わりに自分の墓地の雷族モンスター1体を除外できる。
戦闘・効果破壊耐性として墓地の雷族モンスターを除外するため、下級ネメシスを共通①効果で特殊召喚する御膳立ても出来てしまいます。ちょっと強すぎるな…
《超雷龍サンダー・ドラゴン》を出すのに召喚権を使わずに済むことを利用した展開パターンを考えてみました。
《ジェネクス・ウンディーネ》で《水晶機巧-ローズニクス》を墓地へ送り《ジェネクス・コントローラー》をサーチ。
《水晶機巧-ローズニクス》を墓地から除外して特殊召喚した水晶機巧トークンと《ジェネクス・ウンディーネ》で《ユニオン・キャリアー》をリンク召喚。
除外した《水晶機巧-ローズニクス》をデッキに戻しながら《ネメシス・コリドー》を手札から特殊召喚し、そのまま《超雷龍サンダー・ドラゴン》へ。
《ユニオン・キャリアー》効果で《超雷龍サンダー・ドラゴン》を参照して《破壊剣-ドラゴンバスターブレード》を装備すると……?
下級ネメシス共通効果で、除外カードをリサイクル!
《ネメシス・フラッグ》《ネメシス・アンブレラ》《ネメシス・コリドー》に共通して、同名以外のモンスターを除外からデッキに戻すことで手札から特殊召喚する効果を持っています。
ただこの効果、探してみると意外とデッキに戻して美味しいカードが少ない!
スタンバイフェイズ限定とはいえ、《PSYフレームロード・Ω》で墓地に戻した方が便利そうなカードが多い印象でした。
一方で、様々な人が考察していた《D-HERO ディアボリックガイ》は、わかりやすく「デッキに戻る」事に強みを作れるカードですね。
他にも、制限になってしまった《輝白竜ワイパースター》をデッキに戻すことで《暗黒竜コラプサーペント》との相互サーチ回数を水増しして制限になる前同様に運用する、なんてのも面白そうです。
2.最上級ネメシス「アークネメシス」!
《アークネメシス・エスカトス》
星11 光属性【ドラゴン族/特殊召喚/効果】
ATK 3000 / DEF 2500
このカードは通常召喚できない。
自分の墓地及び自分フィールドの表側表示モンスターの中から、種族が異なるモンスター3体を除外した場合に特殊召喚できる。
このカード名の②の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:フィールドのこのカードは効果では破壊されない。
②:フィールドのモンスターの種族を1つ宣言して発動できる。フィールドの宣言した種族のモンスターを全て破壊する。次のターン終了時まで、お互いに宣言した種族のモンスターを特殊召喚できない。
宣言した種族全てを破壊し、次ターン終了時までその種族は特殊召喚できなくなるという、超強化版《同族感染ウィルス》。
星4 水属性【水族/効果】
ATK 1600 / DEF 1000
①:手札を1枚捨て、種族を1つ宣言して発動できる。フィールドの宣言した種族のモンスターを全て破壊する。
【ヴァレット】【転生炎獣】など、VRAINS期に登場したテーマは種族が統一されていることが多く、デッキによってはそのままゲームエンド級のダメージになりそうです。
自身はドラゴン族ですが、同種族を宣言した場合でも②の効果破壊耐性によって生き残れるのがポイント。
《DNA改造手術》《アンデットワールド》などでフィールド上の種族全てを変更して一気に破壊して《アークネメシス・エスカトス》単騎ビートも成立しそうです。
特殊召喚に要求するコストが「異なる種族のモンスター3体の除外」であるため、《空牙団の大義 フォルゴ》とは好相性。
L3 闇属性【獣族/リンク/効果】
ATK 2400
マーカー:上・左下・右下
種族が異なるモンスター3体
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。このカードはリンク素材にできない。
①:このカードがリンク召喚に成功した場合に発動できる。そのリンク素材としたモンスター3体とは異なる種族の「空牙団」モンスター1体をデッキから守備表示で特殊召喚する。
②:相手フィールドのカードが戦闘・効果で破壊された場合に発動できる。自分はデッキから1枚ドローする。その後、自分フィールドの「空牙団」モンスターが3種類以上の場合、自分はデッキから2枚ドローする。
リンク召喚の素材にしたモンスター3体を墓地から除外することで特殊召喚でき、かつ《アークネメシス・エスカトス》自体が相手モンスターの効果破壊を行うことでそのまま3ドローも狙えます。
《アークネメシス・プロートス》
ATK 2500 / DEF3000
このカードは通常召喚できない。
自分の墓地及び自分フィールドの表側表示モンスターの中から、属性が異なるモンスター3体を除外した場合に特殊召喚できる。
このカード名の②の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:フィールドのこのカードは効果では破壊されない。
②:フィールドのモンスターの属性を1つ宣言して発動できる。フィールドの宣言した属性のモンスターを全て破壊する。次のターン終了時まで、お互いに宣言した属性のモンスターを特殊召喚できない。
《アークネメシス・エスカトス》の属性版ともいうべき効果を持つ、もう1体のネメシス最上級モンスター。
属性変更で一掃して単騎ビートが出来そうな点、リンク素材次第では《空牙団の大義 フォルゴ》をサポートできそうな点などは《アークネメシス・エスカトス》と共通です。
こちらは指定するのが属性であることから、《アークネメシス・エスカトス》よりも効果宣言に気を付けないと自分の首を絞めてしまいそうですね。
また、こちらの方が攻撃力が500低いので、属性がばらけているデッキ相手にした際に宣言していない属性のモンスターからあっさり攻撃されて終わり、なんてこともあるかもしれません…
3.ネメシス魔法《星義の執行者(ネメシス・アドラステア)》
【速攻魔法】
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
①:自分の墓地のモンスター及び除外されている自分のモンスターの中から、「ネメシス」モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを特殊召喚する。この効果で特殊召喚した元々のレベルが11以上のモンスターは、このターン効果を発動できない。
効果自体は悪くないのですが、デッキ・墓地・除外に触る下級ネメシスたちはすべてネメシス”モンスター”しかサーチ・サルベージできません。
そうなるとどうしても素引き前提となってしまうので、ネメシスモンスター以外にも使える汎用蘇生カードに若干劣る性能に見えてしまいます。
ネメシス魔法がサーチできるようになれば、あるいは……といった「今後に期待」カードですね。
4.終わりに
いよいよETERNITY CODEが明日1月11日(土)発売になります!
早速フラゲ組が出品した20thシークレットレアカードが高額取引されているようですね。
フリマサイトでは《氷結界の龍 トリシューラ》の20thシークレットが半日経たずに5万円⇒2万円ととんでもない暴落をしていましたが、最終的にはどの程度で落ち着くのか、封入率はどの程度なのか…楽しみ半分、恐ろしさ半分ですね。
それでは、また次回の記事でお会いしましょう!
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